強さだけでなく、うまさを求めて。関東学生リーグ26勝の「団体戦男」、佐藤卓斗は歩みを止めない_後編

高校卒業後、関東学生リーグ1部の名門・法政大に入学した佐藤。リーグ戦には1年の春季リーグから出場し、大学1年時に9勝、2年時に7勝、そして3年時には10勝と安定した成績を残してきた。「自分のメンタルが団体戦に向いている部分はあるのかなと思います」と佐藤は語る。
「団体戦では『負けたらどうしよう』と緊張する選手も多いと思うんですけど、ぼくは自分が負けることはあまり考えない。『負けたら負けたで、そこから考えればいい』という感じなんです。それにシングルスは負けたら終わりですけど、リーグ戦なら『負けたら次がある』と切り替えもしやすい。よりポジティブに戦うことができますね」
今年9月に行われた関東学生秋季リーグでも、佐藤は6勝1敗の好成績。芝拓人(明治大)、道廣晴貴(中央大)ら各校の主力選手を連破した。今年の春季リーグでは7位で、2部との入れ替え戦に回った法政大も4勝3敗で4位となり、下級生の活躍もあって上昇気流に乗りつつある。

「大学2年の秋季リーグも6勝1敗だったんですが、最終戦の日本大戦を迎えた時点では6勝全勝だったんです。そこで個人賞を意識してしまって、全然思うようなプレーができず、負けてしまった。4年生にとってリーグ戦最後の試合で、団体戦なのに個人の成績を意識して試合をしてしまったのは、本当に悔いが残りました。
だから3年の秋季リーグでは、目の前の試合にどう勝つかということに集中しました。その結果としての6勝1敗なので、勝ち星は昨年の秋季と同じでも全然違う。昨年の苦い経験があったからこそ、変われたと思います」
佐藤が現在、両面に使用するラバーはヤサカの『ラクザXX』。高校時代に使用した『ラクザX』から、法政大学に入学する直前に発売された『ラクザXX』に変え、現在も使用している。
「『ラクザ7』は球離れが早く、前陣でプレーする選手向きで、『ラクザX』は球持ちが良いのが特徴。そして『ラクザXX』はその中間という感覚ですね。球持ちもある程度ありながら、しっかり弾む。
大学に入ってから、やはりパワーも必要になるので『ラクザXX』を使うことにしました。台上技術もすごくやりやすいし、台から下がっても弧線をしっかり描いてくれる。ラバーとしての総合力を見た時に、一番自分に合っている、穴のないラバーだと感じます」

佐藤卓斗使用ラバー『ラクザXX』
●¥7,920(税込)
●ハイブリッドエナジー型裏ソフト
●特厚・厚
●スポンジ硬度:47〜52度
「強い選手よりも卓球がうまい選手になりたい」と佐藤は言う。相手が嫌がる緩急や頭脳的なコース取りで得点を重ね、台から下げられても持ち味である粘り強さで得点を拾う。そのために最も信頼できるギアが『ラクザXX』なのだ。
10月11〜15日に行われた国民スポーツ大会・卓球競技では、成年男子に島根県チームの一員として出場し、準決勝進出に貢献した。準決勝の青森戦では、トップで元全日本チャンピオンの及川瑞基をゲームオールで破る活躍を見せた。成年男子では佐藤の地元・三重県が初優勝を飾ったが、佐藤の活躍もまた、三重県の卓球関係者を喜ばせた。
常に順風満帆だったわけではない。しかし、挫折も後悔も胸のうちに収め、自分の糧にして歩んできた卓球人生。佐藤卓斗のさらなる飛躍の時は近い。
■Profile さとう・たくと
2005年7月11日生まれ、三重県出身。4歳の時に地元の卓球クラブであるケンちゃんズで卓球を始め、小学2年時に全日本バンビベスト8、小学4年時に全日本カブベスト8。出雲北陵中・高に進学し、高校2・3年時にインターハイ学校対抗3位・ダブルス3位。現在は法政大男子卓球部の主力として活躍し、関東学生リーグでは3年秋季リーグの終了時点で26勝12敗の好成績を残している
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